病を治すには病を知ることからはじめましょう

人間の主要なはたらきを司る

自律神経について

私たち人間の身体には、精神的ストレスやウイルスの侵入、気温の変化など外からの刺激に対して、体内の状態を一定に保とうとするはたらき(ホメオスタシス)が備わっています。そして、このホメオスタシスの役割を担うのが自律神経です。自律神経は精神・神経・内分泌・免疫など人間の体の主要なはたらきを調整します。

精神の調整

嬉しいと笑顔になる、怒るとカーッとなる、悲しいと涙が出るなど、精神的な変化を身体の反応としてあらわすはたらき。

神経の調整

外部の気温が下がっても体温を一定に保つなど、外部からの刺激を受けても身体を一定の状態に調整するはたらき。

内分泌の調整

適正なホルモン分泌を促すはたらき。なお、女性に自律神経失調症で悩まれる方が多いのは、排卵・月経・妊娠・更年期などの性周期がホルモン分泌と深く関係しているため。

免疫の調整

体内に侵入した細菌やウイルスに対して抵抗力をつけるなど、病気の予防や病因の排泄力、代謝力を高めるはたらき。

活動時にはたらく交感神経と身体の修復時にはたらく副交感神経

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という異なるはたらきを持つ神経に分類され、この2つの神経がシーソーのように相互ではたらくことで身体のバランスを保っています。

交感神経……アクセルのはたらき

車のアクセルのようなはたらきを持つ神経です。身体を緊張させ、エネルギッシュな状態に保ちます。瞳孔を広げる、心拍を速める、血管を収縮して血圧を上げるなどが代表的なはたらき。また、悩みや不安、怒りなどといった精神的ストレスを抱えているときなども交感神経がはたらきます。

副交感神経……ブレーキのはたらき

車のブレーキのようなはたらきを持つ神経です。身体を緊張からときほぐし、休息させます。瞳孔を小さくする、心拍を緩やかにする、血圧を下降させるなどが代表的なはたらき。夜間に活発にはたらき、疲労やダメージを癒してくれます。

バランスが崩れると自律神経失調症に

ストレスや睡眠不足などで副交感神経がはたらく夜間にも交感神経が優位に立ってしまうと、自律神経のシーソーのバランスが乱れ、様々な症状を引き起こす自律神経失調症をまねいてしまうのです。

あなたは大丈夫?自律神経失調症の自己診断チェックシート

不眠、吐き気、冷え性、不安感……etc 自律神経失調症の症状について

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